※こちらの記事は、2015年10月に執筆したものです。
仕事の都合で、産業廃棄物の講習会に参加した。
今や廃棄物問題は国民的課題で廃棄物も再生利用すれば日本は資源の山で、都市鉱山の固まりだというらしい。
明治維新以降営々と産業国家化してきて鉄を生産し建物に使い橋につかい、戦前は軍艦の建造にもつかった。戦後は建物や橋の建設はもとより薄くのばして民生用の機器の製造に利用する。それは家庭にそのままゴミとしてたまっているのであるからこれを利用しない手はないのだが、ゴミとしていやがられうちすてられてしまう。
研修をうけていて、おもしろいことに気がついた。
廃棄物処理法の中には「建物の占有者は、(中略)市町村長が定める計画に従い、大掃除を実施しなければならない」 と国民一般に大掃除を義務づけている。
大掃除などという言葉は年末大掃除以外には聞かなくなったが、そう言えば私の子供頃は毎年秋の日曜日にまるで祭りのように村中、町中一斉に大掃除をしていた。我が家は4人家族で力仕事のできるのは親父だけであるから一人でタンスを外に出し、畳をあげ、タタキその間に母親が水洗いをして、私たち2人の子供は役にたつのかたたないのか、うろうろとして、それでも家族そろって協力してことをなす喜びがあったような気がする。
村中一斉にしていたからあれは法律にしたがった役所の指示があったのであろうか。
そう言えば何時頃から大掃除をしなくなったのだろうか。
条文は残っているが。
2015.10
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- 弁護士法人 田中彰寿法律事務所 代表。
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