※こちらの記事は、2014年5月に執筆したものです。
ジパングクラブという、高齢者を優遇してくれるJRのクラブがある。
JRの駅に行けば盛んに宣伝しているからご承知の方も多いと思う。
家内が60歳になったとき、自分が入ったからあなたも入れという。そうかといさんでJRの駅にいき、申込書を書き込もうと思って詳細を読み始めた。私もうかつだった。女60歳、男65歳とあるではないか。
まさかと思って何度も読み返したが、やはり男65歳である。
どういう事だ、これほど男女平等といい、女性の人権が尊重されているのに、JRは年齢差で男を差別する。定年だって男女平等ではないか。
JRも法務部があろうから、国民からのあれやこれやの口撃には慇懃無礼に回答する準備をしているであろう。だから、そのような合理性を巡って論争してもしかたがない。
しかし、男女差はあれこれ理屈を言えば議論は止めどもなく広がる。しかも公平な決定者がいないのであるから結論は出ようがない。そこで、人はみな平等だ、トイレなど自然と仕分ける必要があるもの以外平等に扱うのが近代の歴史ではないか。しかも、やらないといった理屈を言えば、こまったことに男の方が平均して早く死ぬらしい。
そうすると、加入資格はより高く、死亡推定年齢が早いとすると、ジパングクラブの特典を受けれる年数はより短い。
ますます不公平ではないか。
そんなJRなんかもう乗ってやるかと、いつもなら思う私だが、JRは乗らなければ動けないではないか。
だから独占事業体が、単なる民間団体と違って公共団体と同じ責任をおうのは当然ではないか、となどなど思いながらJRの窓口においてあるチラシと可愛い女性の窓口係を見るたびに複雑な思いになる。
2014.05
投稿者プロフィール
- 弁護士法人 田中彰寿法律事務所 代表。
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