※こちらの記事は、2014年7月に執筆したものです。
東京都議会議員が女性議員の演説中にセクハラヤジで責任追及されて、最初は否定していたものを一転認めて、自民党を離党までして謝罪。この議員は、先年尖閣列島に上陸して物議を醸した議員だそうだ。
どうせまたしばらくしたら復党することになるだろう。
A社は中国にかなりの工場を持ちながら代表者が日本の中国侵略を正当化発言。これも労働争議がおこって発言撤回陳謝するという無様な結末である。
欧米には弱く東南アジアには高飛車にでるという日本人のダブルスタンダードの現れの最たるものであろう。
自分の立場や状況を考えれば自分の発言の結果がどうなるかというのは誰にでもわかろうというものである。その上で、どのように批判されても撤回しない、自分の発言は正しい、というのならばそれはそれで良しとしよう。
それぞれの主張はあってかまわない。
今回の件はそうではない。
反撃され事態が紛糾するや反省して陳謝して事態を収拾したいというのはどういうことだ。相応の社会的立場にあるものがいったん発言したならその言葉に責任をもって議員を除名されようが、株主総会で役員を解職されようが自己の主張を貫いたらいいではないか。信念なく言葉を発するからこうした無様なことになる。
日本人はいつから自己の言葉に責任を持てなくなったのであろうか。
それとも、もともと自分の発言や行動に責任を持たない民族であったのであろうか。
2014.07
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- 弁護士法人 田中彰寿法律事務所 代表。
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