※こちらの記事は、2014年8月に執筆したものです。
沖縄へ旅行した。
ここ10年、年に一度は沖縄に夫婦で旅行をしている。
もとより日本であるが南洋の異国情緒あふれるところである。路線バスを利用しての旅行であるのでかなり奥の方までいく。おかげで沖縄を舞台にする小説もわかりはじめてきた。
時期によれば台風に直撃されることもあるが、総じて青空で気分爽快である。
毎年、建物もきれいに建て替えられてくるし、沖縄赤瓦やその上に乗るシサーも独特の風情を催す。何でもこの沖縄赤瓦と瓦をつなぐ漆喰は台風対策と通気性のためらしい。
琉球料理も最初は口にあまり会わなかったが、観光客用に工夫し始めたのか、最近ではさほどの違和感はない。夜の沖縄料理店でおもしろいのは多くの店で沖縄民謡ライブがあることである。
この間私たちが行ったところでは「強制参加」と称して、客全員に沖縄の踊りまでさせられた。
街は若い人であふれている。
観光客の入りは前年対比37%増しだという。台湾、中国本土からの観光客が多い。那覇の「国際通り」をゆくと名の通りその多彩さに驚く。これほど外客が多いとどこに国境紛争があるのかと思う。県民所得の伸び率も全国一だそうである。
この楽しく風光明媚な島を日本がなぜ県民を巻き込んだ戦場にしなければならないったのか。
なぜ、本土決戦の時間稼ぎのためだけの捨て石にしなければならなかったのか。
沖縄県民は未だにその後遺症に苦しむ。
私にできることは沖縄へ足を運ぶことだけであろうか。
2014.08
投稿者プロフィール

- 弁護士法人 田中彰寿法律事務所 代表。
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