最近、歳かいもなく街で若いお母さんたちの大きなお腹が目につく。

※こちらの記事は、2014年10月に執筆したものです。

 最近、歳かいもなく街で若いお母さんたちの大きなお腹が目につく。
 つまり妊婦さん達である。
 バス停でバス待ちをしていると、大きなお腹の妊婦さんがバスに乗り遅れまいと走ってくる。これこれそんなに走っちゃ赤ちゃんがでてくるよと言いたい。
 誤解なきようにいって置けば、別段私はへんな趣味があるわけではない。
 日本では出生率が少なくなり、人口が減っているというのに、なあんだこの現象はと思っていた。
 どうもそれは自分の心の変化らしい。
 目につくのは自分のせいだ。
 そうだ、長男の嫁さんに赤ちゃんができるのだ、つまり私の孫ができるのだ。
 うれしいはずだ。

 自分の妻が出産する時にもこうだったのか。
 毎日が楽しかったような気がするが、どうも孫の場合はそれ以上らしい。予定日が過ぎてもまだらしい。妻はせかしちゃいけないのよというが、じいさんの心はせくなあ。
 夜中寝ていると妻が、あんたできた、連絡があったと、たたき起こされた。何事がおこったと思ったが、孫が無事出産の連絡があったらしい。
 女の子だという。私は熟睡を破られたわけだ。
 うれしい。それから寝付けない。
 どんな孫になるのだろうか。とても孫が嫁に行くときまで生きてはいないか。

 いやがんばって生きてみるか。
 幸せになれよ、我が孫よ。

2014.10