経営者のための金銭哲学

経営者のための金銭哲学

経営の目的は粗利の創造にあり、粗利を創造するためには、商品作りと客作り。
商品と客の比率は3:7で客作りが重要。
従って経営者の目的は商品作りと客作り。

  • 会社を構成する要素は
    • 企業=思想×金×健康
    • 会社の経営は経営者の思想が反映するものです。
    • 思想の中には、
      • 見栄を捨てる。
      • 金銭哲学を身につける。
      • 保証、貸金をしない。
      • 歴史観をもつ。
  • 大本営(政府、銀行、マスコミ)を信用しない。
  • 経営に必要なものは経営者の哲学、戦略。
  • 従業員のなす戦術と経営者の哲学戦略の比率は1:2で戦略が重要。
  • 戦略のミスは戦術で回復できない。
    • 時代は第3の波「情報ノウハウ社会」に。
    • つまり、トフラーの「第3の波」や、ドラッカーの「断絶の時代」や、堺屋太一の「知価社会」の時代になっています。
  • 企業モットーは「小さいことはいいことだ!」
    • 図体の大きい企業はほんとうに苦しい時代に。

倒産しない経営の原則

どんな人が倒産するのか、いくつか会社の倒産に立ち会っていると、それなりに倒産する会社の社長のタイプが見えてきます。

  1. 傾く会社と経営者の特徴
    1. ケツの重い経営者。
    2. 年齢は60歳前後。従業員の年齢も高齢化。
    3. 経理を自分で見ない。経理従業員任せ。
    4. 会計帳簿がない。あってもいい加減で会社の実体を表していない。
    5. 資金繰り表が作られていない。
    6. 顧問の税理士、会計士が会計士として機能していない。
    7. スピードがない。決断ができない。
    8. 自分のリストラができない。
      1. 決断力がなく、成り行き経営である。
      2. 意思力に欠け、最も重要な部分を切ることができない。
    9. 嫌なことができない。従業員のリストラができない。気が優しすぎる。
    10. 貸す側の気持ちになって融資を申し込んでいない。
    11. 銀行を信用しすぎて口車にのりやすい。
    12. 資産をあてに借金をしすぎる。
    13. 仕事が余り好きでない。見栄っ張り経営をする。
    14. 見栄をはる。
    15. 過去の名門意識にこだわる。
  2. 企業は経営者が全て
  3. 経営とは経営者の思想そのものである。
  4. 経営者に必要な資質とはなにか。
    • 経営者に必要な資質とは、会社の経営に必要な要因である、哲学、戦略、戦 術のうち、もっぱら、哲学と戦略を担当することです。
    • 哲学とは目に見えない。
      •  何のために会社はあるかを考えること。
    • 戦略とは将帥の術、目に見えない。
      • 考えること、仕組みをつくること。
    • 戦術とは兵士の術、目に見える。
      • 繰り返し(前者は日本陸軍の訳、後者は大村益次郎の訳)。
  5. 社長の仕事は、戦略にあり戦術にはない。
  6. 日本人の失敗の原因=見栄(経営者堕落点数)
    1. 経営者の失敗の原因の大半は見栄とおだて
    2. 各種奉仕団体、ベンツ、ゴルフ会員権、億ション、別荘、愛人(後者に進むほど堕落点数は高い)
  7. 自己診断は、金融庁の検査マニュアルを利用する。
  8. 大手信用調査会社のレポートをとり自社の格付けをみる。
  9. 一番の自己診断法は国家による診断、つまり法人税を払っているか。

海狸庵の経営学